モデル建物法とは


■『モデル建物法』とは、建築物用途ごとに建物形状や室用途構成などを決め打ちし(これを「モデル建物」(8種⇒15種に拡張)という)、このモデル建物に対して評価対象建築物の外皮や設備の仕様を適用した場合の『PAL*及び一次エネルギー消費量』を算定して評価をすること。

■この算定は独立行政法人建築研究所のホームページに「モデル建物法入力支援ツール」として公開されている。


■このモデル建物法で評価が出来るのは、延床面積が5000㎡以下の非住宅建築物のみとされています。(2016/8月現在)

■判定結果

 モデル建物法による設計値 ÷ モデル建物法による基準値 ≦ 1.0

 (※設計値・基準値ともその他の一次エネ消費量は除外する)

■非住宅の外皮基準⇒PAL*BPIm』 ≦1.0

■非住宅の一次エネルギー消費量⇒『BEIm』 ≦1.0


複合建築物及び複数の建物用途が混在の場合


■住宅と非住宅建築物が混在⇒住宅と非住宅に分けて評価計算する。

 非住宅のみ(5000㎡以下)モデル建物法で評価する。

※住宅以外の床面積合計が300㎡未満の場合、この住宅以外の部分を「住宅の用途に供する」ものとして取り扱う。

 

■複数の用途が混在する非住宅建築物

 ⇒建物用途ごとにモデル建物法にて評価し、支援ツールの「複数用途の計算結果の集計」機能で建物全体の評価結果を作成する。

モデル建物法の外皮と設備の範囲


■外皮⇒外気に接する部位のみ対象

空調設備・昇降機・太陽光発電設備(売電は除く)

          ⇒評価建築物内にある全ての機器が対象

機械換気設備⇒全ての建物用途で機械室と便所のための送風機は対象。

         又、厨房や駐車場のための送風機があれば対象。

照明設備⇒各建物用途の「主たる部屋」にある照明器具が対象。

給湯設備⇒全てに用途で「洗面・手洗い」のための給湯機器が対象。

  又、「厨房」があれば厨房の給湯設備も対象。

  又、ホテル等、病院等で「浴室」のための給湯設備も対象。

※以上の各集計表を『モデル建物法入力支援ツール』へ入力して計算結果を出力する。